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皆さん、こんにちは。不動産鑑定士の三原です。今日は、「賃料値上げ、更新料の請求を成功させる一番の近道とは?」というテーマでお話しします。
土地を貸している地主さんの中には、「賃料を上げたい」「更新料を請求したい」と思っていても、どのように借地人に話を持ちかければよいのか迷っている方も多いでしょう。交渉の進め方次第で、まとまる話もあれば、逆にまとまらなくなることもあります。
今回は、交渉の進め方として、以下の3つの方法を紹介します。
1. 不動産業者に頼む:
不動産業者に依頼する場合、借地人の住んでいるエリアや状況に詳しい業者であれば有効です。重要なのは、地主さんの100%の味方ではなく、地主さんと借地人の間をうまく調整できる業者を選ぶことです。
2. 地主さんが直接会う:
更新料の話をする際、できれば地主さんが直接借地人と話すのがよいでしょう。更新料はまとまった金額になるため、不動産業者や弁護士を通じて交渉を進めると、借地人が警戒し、プロに相談するケースが増えるからです。これまでの契約の経緯や借地人の希望を聞きつつ、お互い相談して決めるスタンスを取るのがベストです。
3. 弁護士に頼む:
地主さん自身で交渉が進まない場合は、弁護士に相談する方法もあります。ただし、法的には更新料を支払う義務がないとも言われていますので、弁護士が出ることで更新料を諦めざるを得ない場合もあります。賃料の値上げに関しては、調停や裁判に発展する可能性もあるため、時間と費用がかかります。
まとめ:
以上の3つの方法を踏まえると、一番よいのは本人同士が直接話し合うことです。法律も大事ですが、長期にわたる信頼関係を築くことが、最も効果的な解決方法となるでしょう。日頃から良好な関係を維持しておくことが大切です。
さらに、賃料の値上げや更新料の請求に関しては、不動産鑑定士などの専門家に事前に相談することをお勧めします。常識的な範囲を超えた主張は、話を余計にこじらせる原因となりますので、適正な金額かどうかの確認が重要です。
今回は、以前、事務所にいらっしゃった地主さんの体験談を元にお話ししました。皆さんも同じ失敗を避けるための参考にしていただければ幸いです。では、今日のお話はここまでです。
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