下記のブログは、こちらから音声でお聞きいただけます。
こんにちは。不動産鑑定士の三原です。このチャンネルでは、地主さん向けに役立つ情報をお届けしています。
今回は「不動産取引の三為契約とは?」について、簡単に解説します。
土地を売りたい場合、買主を見つけるために仲介業者に依頼することが一般的です。しかし、仲介業者が紹介してくる買主が「三為業者」である場合があります。この三為業者との売買契約を「三為契約」と呼びます。聞き慣れない言葉かもしれませんが、今回はその仕組みや注意点について詳しく説明していきます。
1. 三為契約とは:
三為契約とは、売主と買主の間に三為業者が入り、売主は三為業者と、三為業者は買主とそれぞれ売買契約を結ぶ形です。重要なのは、売主は最終的にその土地がいくらで転売されたかを知ることができないという点です。買主もまた、売主との直接的な関係がないため、お互いの詳細は見えない取引になります。
2. 三為契約の目的:
三為契約の目的は、三為業者が転売益を得ることです。三為業者は土地を一時的に所有するのではなく、買主からのお金を受け取り、その一部を利益として抜き取り転売するため、リスクや手間が少なく、税金などの費用もかかりません。違法ではありませんが、業者にとって非常に効率的な仕組みです。
3. 三為契約における売主側の注意点とデメリット:
三為契約にはいくつかのデメリットがあります。
1つ目は、単純に転売されることで、もっと高く売れたはずという心情的な悔しさが残ることです。
2つ目は、契約が不安定になる可能性です。転売先の買主が誰であるのかや、支払い能力が不明な場合、契約完了まで安心できません。
3つ目は、売主に不利な契約条件が含まれる可能性がある点です。例えば、物件に欠陥があった場合、三為業者が責任を負わず、売主に責任が押し付けられる契約内容になっていることがあります。
最後に:
今回の解説で、三為契約についてのリスクを理解していただけたかと思います。特に売り急ぐ理由がない場合、他の仲介業者と比較して、より良い条件の買主がいないか検討することも重要です。三為業者とのトラブルを取り上げたドキュメンタリー動画も概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。
この動画が参考になった方は、グッドボタンとチャンネル登録をお願いします。それでは、また次回お会いしましょう。
▼ユーチューブはこちら。有益情報を見逃さないよう今すぐ「チャンネル登録」を!
https://youtu.be/ZLttS9Jejss
【関連動画】
▼仕組まれた三為契約
https://youtu.be/K8aqmm4EvoU