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皆さん、こんにちは。不動産鑑定士の三原です。今日のテーマは、「【時事ネタ】不動産の投資利回りが急落」です。
最近、不動産の投資利回りが下がっています。投資利回りが下がるということは、不動産の価格が高くなっているということを意味します。先日も、某経済新聞に掲載された大手不動産会社の広告を見て驚きました。今日は時事ネタとして、その広告を中心にお話ししたいと思います。
東京都港区の新築オフィスビルの売り出し利回り
その広告によると、東京都港区にある新築オフィスビルの売り出しの想定利回りは、なんと2.0%でした。
ちなみに以前は4〜5%くらいだったと思います。この数字は、首都圏の不動産業界を驚かせるものでした。
視聴者の皆さまの中には、不動産の投資利回りに馴染みが薄い方もいらっしゃるかもしれませんので、「投資利回り」について簡単に説明します。
投資利回りの基本概念
「投資利回り」とは、不動産に投資した金額に対して、どのくらい家賃リターンが得られるかを示す指標です。
株式投資で言うと、1億円投資して2%の利回りなら、年間200万円のリターンです。
不動産投資の場合、利回り2%は「表面利回り」と呼ばれ、家賃収入の金額に基づいています。
ただし、実際には管理費、修繕費用、固定資産税などの費用がかかるため、実際に手にする利益率は表面利回りよりも低くなります。
高額設定の価格とその背景
この新築オフィスビルの売出し価格は、約30億円台でしたが、実際の適正価格は、例えば20億円程度であると考えられます。
なぜこのような価格が設定されたのかというと、結論としては、「立地がよければ、ごく稀に買い手が見つかる可能性がある」からです。
超富裕層の視点と不動産価格の現状
ツイッターでの発信を通じて、ある方からコメントを頂きました。「ちょうど神宮前で1部屋26億円のマンション1室の広告を見た直後だったので、このビル1棟33億円は安い!」というものでした。
このように、長年不動産業界にいる方とは違う観点を持っている方も存在し、超富裕層の中にはこうした感覚を持っている人もいます。
そのため、もしかしたらこの価格でも売れる可能性があるのです。
まとめ:不動産価格の「天井」感
いずれにしても、現在の不動産市場では、相場的には「もう天井」に近いのではないかと考えています。
まとめ
以上、今日のテーマは「【時事ネタ】不動産の投資利回りが急落」でした。今日の話はここまでです。
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