地主のための基礎知識

隣地は無理してでも買うべきか?

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皆さん、こんにちは。不動産鑑定士の三原です。今日のテーマは、「隣地は無理してでも買うべきか?」についてです。
不動産の世界では、昔から「隣地が売りに出たら無理してでも買うべき」といった格言があります。果たして、この格言は今でも当てはまるのでしょうか?その意味を含めて説明したいと思います。

  1. 地価が上がっている場合

昔のバブル時代では、土地はずっと上がると信じられていました。この時代では、隣地が売りに出た場合、無理してでも買うべきだと思います。なぜなら、地価が上がることを前提にすれば、今後売却しても利益が出る可能性が高かったからです。しかし、現在は地価が下落するリスクも存在します。地方の一部では、地価が10年以上下落し続けている地域も珍しくありません。そのため、無理して隣地を買うリスクについては疑問が残ると言えます。

  1. 土地形状の改善と評価の向上

隣地を購入することで、自分の土地の形が改善され、全体的な評価が高くなる場合があります。たとえば、土地が狭く、接道が悪いなどの場合、隣地を購入して形を整えることで評価が上がる可能性があります。このような場合、隣地の購入を検討する価値があると言えます。しかし、最終的には隣地を購入して何をするかが重要です。広い庭を作りたい、家庭菜園をしたい、将来の子どものために土地を確保したい、など目的があれば購入の理由になりますが、特に目的がなければ無理に購入する必要はないかもしれません。

  1. 相続税対策としての購入

現金がある場合、相続税対策として隣地を購入することがあります。土地の相続税評価額は現金よりも低くなることが多いため、現金を土地に変えることで相続税を安く抑えることができる場合があります。このような方にとっては、相続税対策も兼ねて隣地を購入するメリットが生まれることがあります。

まとめ

現在では、特別な事情がない限り、無理して隣地を買う必要は少ないかもしれません。しかし、相続税対策を含めて、隣地を買うメリットがある場合もあります。
以上、今回のテーマは「隣地は無理してでも買うべきか?」でした。今日の話はここまでです。

 

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