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皆さん、こんにちは。不動産鑑定士の三原です。
今日は時事ネタということで、「有名店撤退続出、現在六本木に起こっている事」についてお話したいと思います。
【六本木の現状】
先日、六本木を歩いてみたところ、その衝撃的な状況に驚きました。
六本木といえば、これまで活気に満ちたエリアでしたが、現在はその活気が失われ、次々と店舗が閉店しています。
主な閉店事例
- コンビニ各社の撤退
六本木だけでなく、都内ビジネスエリアを中心に、セブンイレブンやローソンが閉店するケースが目立っています。 - ビッグカメラの閉店
六本木交差点近くにあった店舗が、オープンからわずか2年で閉店。 - すしざんまいの閉店
ドン・キホーテ隣という好立地でさえも撤退を余儀なくされました。
さらに、六本木周辺を歩くと空室テナントの看板が目立ち、この傾向は銀座や渋谷の一部でも同様です。
【原因分析】
コロナ禍と円安の影響
- コロナの影響で外国人観光客が激減。
- 円安による仕入れコストの上昇。
- 国内客も飲食や遊びに出かける機会が減少。
地価の高騰
六本木を含む商業地は、これまで地価が上がり続けてきました。その一例として、芋洗坂の基準地価の推移を示したデータを見てみると、2008年のリーマンショック前を超える地価上昇が確認できます。
高地価に伴い賃料も上昇した結果、店舗の運営が困難になったことが閉店の一因と考えられます。
【現状と未来の展望】
国内の商業地はインバウンド需要に支えられてきましたが、それが崩れつつある今、六本木に限らず、他の主要エリアでも同様の傾向が見られるでしょう。
過去のリーマンショック後の状況を思い出すと、表参道ヒルズ裏通りなども空きテナントだらけでした。今回もそれに似た状況が見られるかもしれません。
物価高により消費が冷え込み、景気が悪化している現在、私はすでに不況局面に突入していると考えています。これに伴い、地価も下がる方向に向かうのではないかと思います。
【まとめ】
以上、今日は「有名店撤退続出、現在六本木に起こっている事」というテーマでお話しました。
現在の状況は不動産市場や経済全体にも影響を及ぼしており、今後の動向に注目していきたいと思います。
今日の話はここまで。それではまた次回お会いしましょう!