地代・更新料・承諾料について

借地の更新料④交渉におけるありがちな失敗例

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こんにちは、不動産鑑定士の三原です。
今回は「更新料の交渉におけるありがちな失敗例」についてお話ししたいと思います。これまでの3回にわたって更新料についてお話ししてきました。その中で、更新料には法的な根拠がなく、裁判で争うと地主が勝てない可能性があるという点をお伝えしました。これは、地主にとって弱点となります。一方、借地人にとっての弱点は、更新料を支払わないことで地主との円満な関係を築けず、借地権の資産価値が著しく低下してしまうことです。

交渉におけるお互いの弱点を理解する
交渉においては、双方の弱点を理解し、適切に調整をすることが大切です。地主としては、更新料を請求したい一方で、借地人にはその支払いについての懸念があることを理解しなければなりません。交渉の場面では、いかにして双方が納得できるラインを見つけるかが重要です。

失敗例:一方的な更新料の請求
地主がありがちな失敗例として、問答無用で更新料を支払うように迫る交渉方法があります。この場合、借地人は選択肢がないかのように感じ、交渉が成立しません。借地人にも言い分があり、話し合いを通じてお互いに譲歩し合うことが求められます。例えば、更新料の金額が地主にとっては安く感じても、借地人にとっては高く感じることもあるため、相手の立場を理解し、合意に至るためには譲歩が必要です。
一方的に「この金額でどうだ」という提案では、交渉が成立しません。交渉は、お互いの意見を尊重し合いながら進めていくべきです。

まとめ
更新料の交渉において最も重要なのは、相手の意見をしっかり聞き、お互いに納得できるラインを探ることです。交渉において一方的な態度を取ると、交渉がうまくいかないことが多いですので、慎重に進めることが大切です。

以上、今回は「更新料の交渉におけるありがちな失敗例」についてお話ししました。少し耳の痛い話もしましたが、少しでも参考にしていただければ幸いです。それでは、今日のお話はここまでです。

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