地主のための経営・資産管理術

「路線価」はいつ活用する?役立つ3つのケースを不動産鑑定士が解説!

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こんにちは、日本橋鑑定総合事務所の不動産鑑定士、三原です。

地主の方、不動産をお持ちの方は、「路線価」を使って土地の価値を求めようとしたことがあるのではないでしょうか。

今回は「路線価が役立つ3つのケース(売買・分割・相続)」について、それぞれ例を挙げながら解説します。

路線価とは

路線価とは、国税庁が毎年公表している、土地の相続税や贈与税を計算するための基準です。

過去に路線価の調べ方についての動画も作っていますのでリンクを貼っておきます。ぜひチェックしてみてください。

Youtube【自分で簡単に調べよう!】路線価とは??調べ方・価格査定の仕方【パソコン画面付き解説】

Youtube【誰でも簡単】もっと相続税路線価を活用しよう!厳3選(土地売却・遺産分割・相続対策の際の基礎資料になる!!)

Youtube払いすぎていませんか?(基礎知識)固定資産税の課税明細のチェックポイント

Youtube固定資産税の傾向|増税?減税?

関連記事:相続税路線価と固定資産税路線価の違いは?活用方法とあわせて紹介!

路線価が役立つ3つのケース

基本的には、路線価は税金を計算する際に用いられるものですが、実はそれ以外の場面でも役立つケースがあります。

  • 土地売買の際の目安
  • 遺産分割の際の目安
  • 相続対策

それぞれの活用方法について、詳しく見ていきましょう。

土地売買の際の目安

路線価は、公的な時価の約8割程度の水準で設定されています。そのため、土地を売買する際には、路線価を0.8で割った価格を時価の目安として利用できます。さらに、その価格に土地の大きさや形状、接道条件などを考慮すれば、簡易的な土地売買の目安を算出できます。

一般的な住宅地にある土地の場合、路線価を基にしたこの方法が参考になることが多いです。ただし、注意が必要なのは都市部や土地取引が活発な地域です。例えば、東京都心部では、実勢価格が路線価の2倍、場合によっては3倍以上となるケースもあります。このようなエリアでは、路線価だけで判断するのは危険です。不動産鑑定士や専門家に相談することをおすすめします。

当事務所でも、土地売買に伴う不動産評価を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

遺産分割の際の目安として

相続の場面で、土地を分割する際に路線価を活用することができます。路線価を基に土地を評価すれば、遺産分割の話し合いをスムーズに進めることが可能です。

ただし、分割対象となる土地の形状や立地が特殊であったり、土地の価値に個別性が強い場合は注意が必要です。このような場合、相続人間で公平な分割を希望するのであれば、不動産鑑定士に依頼して正確な評価を行う方が良いでしょう。

また、遺留分(法律で保障された一定割合の相続財産)について争いが生じる場合も、不動産鑑定士の助けを借りるケースが多く見られます。専門家に相談することで、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

関連記事:地主の遺産分割で「不動産鑑定」を活用すべき理由!トラブルを防ぐ方法を紹介

相続対策として

路線価は、相続税対策を考える上で欠かせない指標です。一般的には土地や資産の価値が高いことを嬉しく感じるものですが、相続税という観点では評価額が低い方が税負担を抑えられます。ここに、路線価の重要性があります。

特に地主の場合、土地の評価が相続財産の大部分を占めることが多く、相続税の計算に大きく影響します。そのため、相続税対策の第一歩として、事前に「今相続が発生したら、どのくらいの相続税がかかるのか」を把握することが重要です。

ただし、相続税の計算は非常に複雑です。自分で計算するのは難しいため、税理士や不動産鑑定士といった専門家に相談するのが賢明です。

当事務所でも、地主の方の相続対策をサポートしておりますので、ぜひお問い合わせください。

関連記事:地主の相続税を安くする最善のツールは「不動産鑑定」!相続税を抑えられる理由を解説

土地の価値に関する悩みは不動産鑑定士に相談!

今回は「路線価が役立つ3つのケース(売買・分割・相続)」についてご紹介しました。路線価は、土地の売買や相続といった場面で、非常に参考になる指標です。ただし、地域や状況によっては実勢価格と大きく異なることがあるため、注意が必要です。

もし土地の価値に関するお悩みがある場合は、ぜひ不動産鑑定士に相談してみてください。当事務所でも地主・不動産オーナーからのご相談を承っております。

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