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みなさん、こんにちは!
日本橋鑑定総合事務所の不動産鑑定士、三原です。
今回は「底地を相続すると税金が大変!底地を相続するとどうなるか?相続税評価編」というテーマでお話しします。
このブログを読んでいる方の中には、将来、親から底地を相続することになりそうな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
最初に結論をお伝えすると、底地は相続税という観点から圧倒的に不利です。その理由を順を追って説明します。
現在の相続税の最高税率はなんと55%。控除などを差し引いて実質的な税率は少し下がるものの、それでも非常に高い水準です。特に土地を多く所有している地主にとっては、土地の評価額が高くなる傾向があり、その結果、相続税も高額になります。
さらに、地主には「評価額が高いわりに収益を生まない土地をたくさん持っている」という特徴があります。この点が、底地を相続する際に大きな問題となります。
底地の問題点は、地代が安いことがほとんどであるにもかかわらず、相続税評価では更地価格の4割程度で評価される点にあります。このギャップが相続税の負担を大きくしてしまうのです。
さらに現実的な問題として、この底地を売却しようとしても、市場価格は約2,000万円程度にしかならないことが多いのです。つまり、売却金額をそのまま相続税の支払いに充てると、手元に1円も残らないというのが実態です。
このように、底地を相続する際には、相続税の支払いによって財産が減ってしまいます。相続が起こるたびに地主の財産は徐々に目減りし、最終的にはほとんど残らなくなってしまう可能性があります。これが、底地相続における最大のリスクなのです。
それでは地主ができる相続対策には、どのようなものがあるのでしょうか。
結論から申し上げますと、「まずは適正な不動産評価から始める」ことが重要です。
相続財産を正確に把握できていないケースは、意外と多いものです。
「そんなに大した資産はないですよ」とおっしゃる地主さんもいらっしゃいますが、実際に計算してみると、先ほど紹介したように多額の相続税が課されるケースも珍しくはありません。
そのためまずは、当事務所のような不動産鑑定士に相談し、正しい不動産評価額を知ることが重要です。
そして不動産を含めた財産の状況に応じて、適切な専門家に相談してみてください。
税金が心配な場合は相続に強い税理士、親族間のトラブルが懸念される場合は弁護士に、不動産が多い場合は不動産鑑定士に相談するのがおすすめです。
現実的に考えると、地主さんはまず不動産鑑定士に相談し、そこから提携税理士・弁護士につないでもらうと、スムーズに対応してもらえるでしょう。
今回は「底地を相続すると税金が大変!底地を相続するとどうなるか?相続税評価編」というテーマでお話ししました。
将来、底地を相続する可能性がある方は、ぜひ今回お話した内容を思い出してください。
事前に対策を講じることで、相続税の負担を軽減したり、財産を守るための手立てを見つけることができます。
底地の相続は、相続税の観点から見ると非常に不利な条件が多いです。しかし、事前に知識を持って対策を取ることで、このような問題に備えることが可能です。ぜひ一度専門家に相談し、将来の相続に備えてみてください。
当事務所でも、地主の皆様の相続対策相談を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回のブログもお楽しみに!
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