地主のための基礎知識

地代の値上げ調停の概要

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皆さん、こんにちは!日本橋鑑定総合事務所の不動産鑑定士、三原です。今回は「地代値上げ 調停の概要」というテーマでお話しします。

今日のポイント

このブログを読んでいただくことで、皆様が得られるメリットについてお伝えします。まず、地代の交渉において調停を活用することで、調停の流れや準備方法が分かり、今後の交渉に役立つ知識を身につけることができます。

では、具体的にお話しを進めていきましょう。

  1. 調停に入る前に考えてほしいこと

まず最初に、「地代の交渉を裁判にまで進めると、非常に大変だ」と感じる方も多いのではないでしょうか。実際に、私の事務所に相談に来られる多くの方も、このように感じていらっしゃいます。裁判費用や手間がかかることを心配するのは当然です。

しかし、皆さんが考えていただきたいのは、地代交渉にかかる経費は、単に地代の収入だけで見積もるべきではないということです。地代の値上げ交渉や裁判にかかる経費は、土地の資産価値を守るための必要経費として捉えてみましょう。

借地人さんも、地代の値上げについてはあまり前向きに考えたくないというのが実情です。そのため、交渉を進めるには調停を使うのが一つの方法となります。

  1. そもそもなぜ調停制度があるのか?

次に、調停制度がなぜ必要なのかをご説明します。地代の値上げ交渉が、単なる民間の交渉でまとまらない場合、次のステップとして裁判所に関与してもらう必要が出てきます。裁判所は、裁判という形ではなく、まずは調停という方法を試すようにします。これを「調停前置主義」と言います。

調停を通じて、当事者間で合意ができれば、訴訟に進まずに解決することが可能となるため、調停は非常に有効な手段です。

  1. 調停の概要

調停とは、裁判所が間に入って、地主さんと借地人さんの間に合意を導く手続きです。調停委員会が調停を進め、調停委員には弁護士や不動産鑑定士などの専門家が含まれます。調停手続きは、法廷ではなく、一般的な事務室のような場所で行われます。

調停は、通常、1~2ヶ月ごとに話し合いが進み、最終的に調停案が提出されます。これに双方が同意できると、調停調書に記載され、法的効力を持つことになります。もし合意が得られない場合、訴訟に進むことになります。

まとめ

以上の内容を通じて、調停制度について理解を深めていただけたと思います。地主さんとして土地を管理し、運用していくためには、調停の流れや制度について知っておくことが非常に重要です。これからも、地主様にとって有益な情報を提供していきますので、ぜひ今後もチェックしてください。

最後に、この記事が役立ったと思っていただけた方は、ぜひ「いいね」や「シェア」をしていただけると嬉しいです!今後とも、地主さんにとって有益な情報をお届けしていきます。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

 

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